K-POPブームの先駆者として日本中を熱狂させたガールズグループ「KARA」。2022年の結成15周年プロジェクト『MOVE AGAIN』で奇跡的な活動再開を果たし、その後も日本ツアーの開催や新曲リリースなど、第2世代を代表するトップランナーとして第一線を走り続けています。一方で、かつての分裂騒動や活動休止を経て「現在のKARAはどの事務所に所属しているのか」「メンバー各自のマネジメントはどうなっているのか」と疑問を抱くファンも少なくありません。
現在、KARAはグループ全体のマネジメントを統括する母体と、メンバー5人が個別に契約を結んでいる個人事務所が完全に分流する「協力体制」を築いています。本記事では、KARAの現在の所属事務所の仕組みをはじめ、RBWおよびDSPメディアとの関係、各メンバーの最新移籍先、そして過去の専属契約解除をめぐる真相まで解説します。
【結論】KARAのグループ所属事務所はどこ?RBWとDSPメディアの関係性

KARAというグループとしてのマネジメントおよび音楽制作の拠点は、現在RBW(株式会社アールビーダブリュー)および傘下のDSPメディアにあります。
KARAの生みの親であるDSPメディアは、2022年1月にMAMAMOOやONEUSなどを擁する大手芸能プロダクション「RBW」に買収され、同社の子会社となりました。これに伴い、休眠状態にあったKARAの商標権やマスターライセンスを含む知的財産権(IP)の管理・プロデュース権限はRBW主導の体制へと移行しています。
同年に実現した15周年記念アルバムのリリースや音楽番組へのカムバック、その後のワールドワイドな展開は、DSPメディアの歴史的IPを再評価したRBWの全面的なバックアップによって実現しました。つまり、「KARAとしての公式プロジェクト」が動く際は、RBWおよびDSPメディアが司令塔となって企画や制作を一括して手掛けています。
【一覧】KARAメンバー5人の現在の個人所属事務所と主な活動分野
グループ活動の窓口がRBWにある一方、メンバー各々のソロ活動(俳優、バラエティ、ソロ歌手など)は、それぞれが個別に契約を結ぶ個人事務所が管轄しています。現在、誰がどこの事務所に所属しているのか、その内訳は以下の通りです。
■ パク・ギュリ(リーダー)
ギュリは俳優マネジメントに強みを持つビッグボスエンターテインメントに所属しています。ミュージカルや映画、ドラマへの出演を中心にキャリアを重ねつつ、KARAのリーダーとしてグループ活動の調整にも深く関与しています。
■ ハン・スンヨン
スンヨンは韓国屈指の大手芸能プロダクションであるYGエンターテインメント(YG STAGE)に所属。実力派女優としてのポジションを確立しており、ドラマやインディーズ映画への出演など、演技派としての評価を不動のものにしています。
■ ニコル
ニコルは音楽レーベル機能を持つJWKエンターテインメントに所属しています。ソロアーティストとしてのダンスパフォーマンスやシングル楽曲のリリース、海外フェスへの出演など、ボーカリスト・パフォーマーとしての活動を積極的に継続中です。
■ カン・ジヨン
日本での本格的な女優活動を経て韓国へ拠点を再移籍したジヨンは、総合エンターテインメント企業ELparkなどに所属し、日韓両国で映像作品を中心に出演しています。語学力を生かしたグローバルな活動スタイルが特徴です。
■ ホ・ヨンジ
2014年の加入以降、唯一DSPメディアに残留し続けていた末っ子のヨンジですが、2024年に長年所属したDSPメディアとの専属契約を満了しました。現在は新たなマネジメント体制のもとでバラエティ番組のレギュラーMCやタレント業、ソロタレントとしてマルチに活躍の幅を広げています。
「解散」ではなかった?過去の専属契約解除騒動と活動休止の真相
KARAの事務所事情を語る上で避けて通れないのが、2011年に起きた「専属契約解除通告騒動(通称:KARA事態)」と、2016年の実質的な活動休止です。
2011年の騒動では、一部メンバーが当時の所属事務所DSPメディアに対して専属契約の解除を求める訴訟を起こしました。その背景には、爆発的なヒットの裏で生じていた過密スケジュールによる心身の疲弊や、当時の経営陣の健康問題に伴うマネジメント体制の混乱、収益分配に対する不透明感など、複合的な信頼関係の悪化がありました。幸いにもこの対立は双方の話し合いによって劇的に和解し、グループは存続することとなりました。
その後、2014年にニコルとジヨンが契約満了に伴いグループを離れ、ヨンジが加入。しかし2016年、ギュリ、スンヨン、ハラの3人がDSPメディアとの専属契約を満了したことで、グループは事実上の活動休止に追い込まれました。
当時、世間では「解散」と大々的に報道されましたが、メンバーたちは一貫して「KARAは解散したわけではない。各自の夢を追う時間を経て、必ずまた集まる」と断言していました。2022年の復活劇は、一時的なマネジメントの満了を「解散」と決めつけず、絆を繋ぎ止めていた彼女たちの言葉が真実であったことを証明する結果となりました。
奇跡の再結成から現在へ|異なる事務所のメンバーが集結できる理由
韓国の芸能界において、メンバー全員の所属事務所が異なるグループが長期的に活動を続けるのは極めて困難とされてきました。スケジュール調整の難航や、各社の利益配分の不一致が活動の足かせになりやすいためです。それにもかかわらず、なぜKARAは継続的な活動を行えているのでしょうか。
最大の要因は、「KARAのブランドを守る」というメンバー5人の明確な意志と優先順位の高さです。15周年プロジェクトが立ち上がった際、メンバー自らが所属事務所の代表たちを説得し、スケジュールをグループ優先で空ける合意を取り付けました。
加えて、母体となったRBW側の柔軟なアプローチも見逃せません。旧来の独占的なマネジメントに固執せず、各メンバーの個人事務所と「プロジェクト単位での利益配分・業務提携」を明確に結んだことで、事務所間の摩擦を最小限に抑えるスキームを構築しました。この成功例は、K-POP業界における「第2世代以降のベテランアイドルが解散せずに活動を続けるための理想的なロールモデル」として高く評価されています。
日本での活動拠点は?KARAの日本所属事務所と今後の展開
KARAにとって第2の故郷ともいえる日本市場におけるマネジメントは、RBW JAPANを中心に運営されています。日本公式ファンクラブ「KAMILIA JAPAN」の運営や、日本国内でのCDリリース、コンサートツアーの興行企画などは同社が統括しており、過去に所属していたユニバーサルミュージック等のレコード会社ともプロジェクトごとに連携しています。
2024年以降も新曲『I Do I Do』のリリースや単独コンサート『KARASIA』の開催など、日本での活動は単なる「思い出巡り」ではなく、現在進行形のアーティストとして継続しています。各メンバーのソロ活動においても、ジヨンやギュリをはじめ日本公式イベントが定期的に開催されており、日韓の架け橋としての存在感は今なお健在です。
【KARAの所属事務所】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:KARAは完全に解散した過去があるのですか?
A1:公式に「解散」を宣言したことは一度もありません。2016年に主要メンバーの契約が満了した際はメディアで解散と報じられましたが、メンバー側は休止状態であることを主張していました。2022年の再集結によって、解散ではなく一時的な休止期間であったことが実証されています。
Q2:グループ活動の窓口と個人の仕事の依頼先は違いますか?
A2:明確に異なります。KARA全体としてのCM出演、音楽番組出演、コンサートなどはRBW / DSPメディアが統括窓口となります。一方で、ドラマ出演や個別のファンミーティング、個人名義のタイアップ案件は、各メンバーが所属する個人事務所が担当しています。
Q3:故ク・ハラさんの権利や扱いについてはどうなっていますか?
A3:メンバーおよび運営陣は、ハラさんを「永遠のKARAメンバー」として位置づけています。2024年に公開された楽曲『Hello』にはハラさんが生前にレコーディングした歌声が組み込まれるなど、彼女の遺志と存在をグループの歴史の中心に大切に残す取り組みが続けられています。
まとめ:事務所の壁を越えたKARAが示す第2世代アイドルの未来図
KARAの現在の所属形態は、グループの権利を持つRBW / DSPメディアを中核とし、メンバー各自が所属するビッグボス、YG、JWK、ELparkなどの個人事務所が連携するハイブリッドな体制です。
かつては「事務所を離籍すること=グループの消滅」を意味していた韓国アイドル界において、KARAが切り開いた「事務所の垣根を越えた共闘体制」は、ひとつの歴史的な偉業と言えます。大人になった彼女たちが自分たちの手でグループの主導権を握り、ファンとの約束を守り続ける姿は、K-POPの持続可能な未来を鮮やかに照らし出しています。