さいたまスーパーアリーナを満員に膨らませ、格闘技界の歴史を塗り替えた大晦日のビッグイベント「RIZIN.40」。ファンの最大の関心事は、団体の威信をかけた「RIZIN vs. Bellator(ベラトール)全面対抗戦」の結末でした。日本最高峰の王者たちが挑んだ世界最強の壁、そして予測不可能なドラマがリング上で繰り広げられました。
王者クレベル・コイケやホベルト・サトシ・ソウザが繰り広げた極限の攻防から、女子スーパーアトム級ワールドGP決勝戦、圧巻のKO・一本決着まで、熱狂の渦に包まれた全カードの試合結果とその深層を徹底的に解き明かします。
【対抗戦全敗の衝撃】RIZIN vs. Bellator 5対5全面対抗戦の勝敗と激闘の全貌
日本格闘技の誇りを背負って出陣したRIZINトップファイターたちと、北米メジャー団体Bellatorが送り込んだ現役トップランカー陣。結果はベラトール軍の5戦全勝という冷徹な数字が刻まれました。しかし、スコアの印象以上にリング上の攻防は熾烈を極めました。
先陣を切った武田光司は、ハビブ・ヌルマゴメドフの刺客ガジ・ラバダノフの強烈な打撃でダウンを奪われながらも、驚異的なタフネスと魂のタックルで反撃。判定3-0で敗れたものの、会場のボルテージを一気に最高潮へと引き上げました。
次鋒戦では、かつて2度の激闘を繰り広げた堀口恭司と扇久保博正がベラトールとRIZINそれぞれの代表として激突。堀口は鋭いカーフキックと的確なポジショニングで扇久保を完封し、3-0の判定勝利を収めてベラトール軍に2勝目をもたらしました。続く中堅戦では、キム・スーチョルが元ベラトール世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタを相手に猛烈なプレッシャーをかけ続け、スプリット判定(1-2)にまでもつれ込む大熱戦を演じました。
【メイン詳細】クレベルvsピットブル&サトシvsマッキーが示した世界最高峰の壁
後半の2試合は、まさに日米フェザー級およびライト級の頂上決戦と呼ぶにふさわしい緊張感に包まれました。RIZINフェザー級王者クレベル・コイケは、ベラトール世界2階級制覇王者パトリシオ・ピットブルと激突。下からの三角絞めや腕十字を狙うクレベルに対し、ピットブルは低く重い重心を保ちながら的確なインサイドワークと強烈なローキックをヒットさせ、クレベルの得意パターンを完全に封殺。判定3-0でピットブルが貫禄勝ちを収めました。
大トリとなったライト級マッチでは、RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザが元ベラトール世界フェザー級王者AJ・マッキーと対戦。サトシは幾度となくタックルからバックを奪い、十八番のチョークを狙い続けました。しかし、マッキーは驚異的な身体能力とレスリング力でエスケープし、グラウンドでの強烈なサッカーボールキックやシャープな打撃で反撃。一進一退の攻防の末、判定3-0でマッキーが勝利を掴み取りました。
【RIZIN.40対戦カード勝敗一覧】大晦日2022の全15試合結果完全アーカイブ
大会全編を通じて判定決着のみならず、鮮烈なKO劇や鮮やかな一本勝ちが続出した「RIZIN.40」。全対戦カードの公式結果一覧は以下の通りです。
| 試合順 | 対戦カード | 勝者 | 決着内容 |
|---|---|---|---|
| 第15試合 | ホベルト・サトシ・ソウザ vs. AJ・マッキー | AJ・マッキー | 3R 判定 3-0 |
| 第14試合 | クレベル・コイケ vs. パトリシオ・ピットブル | パトリシオ・ピットブル | 3R 判定 3-0 |
| 第13試合 | 扇久保博正 vs. 堀口恭司 | 堀口恭司 | 3R 判定 3-0 |
| 第12試合 | キム・スーチョル vs. フアン・アーチュレッタ | フアン・アーチュレッタ | 3R 判定 2-1 |
| 第11試合 | 武田光司 vs. ガジ・ラバダノフ | ガジ・ラバダノフ | 3R 判定 3-0 |
| 第10試合 | 伊澤星花 vs. パク・シウ | 伊澤星花 | 3R 判定 2-1(女子GP優勝) |
| 第9試合 | 井上直樹 vs. 瀧澤謙太 | 井上直樹 | 2R 3分53秒 アームバー一本 |
| 第8試合 | 元谷友貴 vs. ホジェリオ・ボントリン | 元谷友貴 | 2R 2分56秒 KO(飛び膝蹴り) |
| 第7試合 | 平本蓮 vs. 梅野源治 | 平本蓮 | 2R 終了時 ドロー判定(スタンディング特別ルール) |
| 第6試合 | 所英男 vs. ジョン・ドッドソン | ジョン・ドッドソン | 1R 1分43秒 TKO(パウンド) |
| 第5試合 | ジョニー・ケース vs. 大尊伸光 | ジョニー・ケース | 1R 0分36秒 TKO(右フック) |
| 第4試合 | 鈴木千裕 vs. 中原由貴 | 鈴木千裕 | 1R 4分44秒 KO(右ストレート) |
| 第3試合 | “ブラックパンサー”ベイノア vs. 宇佐美正パトリック | 宇佐美正パトリック | 1R 0分45秒 KO(左フック) |
| 第2試合 | 中川達彦 vs. YUSHI | YUSHI | 3R 判定 3-0 |
【女子GP決勝&注目マッチ】伊澤星花の激勝と平本蓮・鈴木千裕のKO劇ハイライト
対抗戦以外にも数々のハイライトが生まれました。女子スーパーアトム級ワールドGP決勝では、無敗の絶対女王・伊澤星花と打撃力を武器に勝ち上がってきたパク・シウが対決。パク・シウの強烈な打撃とテイクダウンディフェンスに苦戦しながらも、伊澤がグラウンドでの優位性と攻めの姿勢を維持し、2-1のスプリット判定でトーナメント優勝を飾りました。
また、バンタム級戦線では井上直樹が瀧澤謙太に鮮やかなアームバーを極めて完勝。元谷友貴は元UFCランカーのホジェリオ・ボントリンを完璧な飛び膝蹴りで失神KOに沈めるなど、日本人トップランカーの技術の高さを示しました。
加えて、フェザー級のホープ鈴木千裕が中原由貴を1ラウンドで豪快にマットに沈め、宇佐美正パトリックもベイノアを45秒で一撃KO。平本蓮はサプライズで組まれた梅野源治とのスタンディング特別マッチで左フックによる衝撃のダウンを奪うなど、エンタメと実力が高次元で融合した名勝負が連発しました。
【徹底分析】なぜRIZIN勢は世界に屈したのか?ネットの反応と評価に見る歴史的転換点
対抗戦における「0勝5敗」という結果に対し、SNSや専門メディアでは多角的な議論が交わされました。ネット上では「世界とのフィジカルとディフェンス力の差を痛感した」「サトシやクレベルの寝技が通用しなかった時のプランBが課題」といったシビアな分析が相次ぎました。
一方で、「武田の激闘には心を打たれた」「判定まで持ち込んで互角に渡り合ったサトシは誇らしい」など、RIZIN戦士たちの果敢な挑戦を称える声が圧倒的多数を占めました。北米のトップ選手たちは、サトシやクレベルの強力な柔術スキルを徹底的にスカウティングし、深追いせずリスクを最小限に抑えるゲームプランを完璧に遂行しました。この「戦術の緻密さ」と「ベースとなるレスリング力・スクランブル力」の差こそが、勝敗を分けた決定的な要因でした。
【アーカイブ・見逃し配信】RIZIN.40の熱狂を今すぐ視聴する方法
RIZIN.40の全試合ノーカット映像は、現在「U-NEXT」や「RIZIN 100 CLUB」などの主要動画配信サービスでアーカイブ配信されています。各プラットフォームでは、白熱の対抗戦全5試合はもちろん、オープニングからアンダーカードの劇的KOまで高画質でいつでも振り返ることが可能です。
試合映像を再度見直すことで、ピットブルの絶妙な距離感やAJ・マッキーのグラウンドエスケープ技術、伊澤星花が見せた勝負強さなど、初見では見落としがちだった高度な技術戦をより深く味わうことができます。
【rizin 40 試合結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIZINとベラトールの対抗戦の最終結果はどうなりましたか?
A1:ベラトール勢の5戦全勝(RIZIN勢の0勝5敗)に終わりました。全試合が判定決着となる大接戦でしたが、北米メジャー団体の壁の高さが示される結果となりました。
Q2:クレベル・コイケとサトシ・ソウザは一本負けやKOされたのですか?
A2:いいえ、両者ともに一本・KOは許さず、3ラウンドを戦い抜いての判定3-0での敗戦でした。随所で一本を狙う見せ場を作り、世界王者相手に高いポテンシャルを発揮しました。
Q3:平本蓮と梅野源治の試合は公式戦ですか?
A3:MMA公式ルールではなく、スタンディングバウトの特別エキシビションマッチ(ボクシングに準ずるパンチのみのルール)として行われました。2ラウンド終了時に平本選手がダウンを奪い、規定により勝敗なしのドロー決着となっています。
まとめ:全敗から始まったRIZIN新章と世界最高峰への挑戦
大晦日のリングで刻まれた「0勝5敗」という現実は、日本格闘技界にとって極めて大きな刺激と教訓をもたらしました。世界最高峰の舞台で勝つために何が足りないのか、どのようなアプローチが必要なのかが浮き彫りになった歴史的一夜でした。
この敗戦を糧に、日本人ファイターたちは打撃・レスリング・フィジカルの底上げを推し進め、世界の頂点を見据えた戦いを加速させています。RIZIN.40という伝説のマイルストーンを経て、日本の総合格闘技はさらなる進化のステージへと突入しています。