メインダンサー&バックボーカルという前代未聞のグループ構造でダンス&ボーカルシーンを席巻し続ける「超特急」。フロントで躍動するダンサーたちの熱量を後方から支え、時に観客の涙を誘うエモーショナルな歌声を響かせるボーカルの歩みは、幾度もの別れと挑戦の歴史そのものです。
激動の変遷を経て、ファン(8号車)の心を掴み続ける現在のフロントマンは一体誰なのか。かつて訪れた相方の脱退、過酷を極めた1人体制の苦闘、そして新メンバー加入オーディションを経て完成された現行体制の真価まで、取材現場で目撃した熱気とともに余すところなく解き明かします。
【現在地】超特急のボーカルは今誰?タカシ&シューヤの新体制ツインボーカル

現在の超特急の歌唱パートを一手に担っているのは、オリジナルメンバーである7号車・タカシ(松尾太陽)と、追加メンバーとして合流した11号車・シューヤ(志村秀哉)の2人です。
デビュー当初から「末っ子担当」として柔らかな歌声を響かせてきたタカシに加え、確かなキャリアと卓越したR&Bフィールを併せ持つシューヤが加入したことで、超特急のサウンドスケープは劇的な進化を遂げました。タカシのどこまでも突き抜けるクリーントーンと、シューヤの艶やかでソウルフルなハイトーンが見事なコントラストを描き出しています。
二人のハーモニーは単なる役割分担にとどまりません。ステージ上で視線を交わしながら互いの声の倍音を重ね合わせる姿は、長年グループを見守ってきたファンだけでなく、大型フェスに集まった初見のオーディエンスをも息を呑ませるほどの説得力を放っています。
【歴代の変遷】コーイチ脱退の真相と「1人体制」を守り抜いた4年半の重圧
超特急のボーカル史を語る上で避けて通れないのが、2018年春に起きたオリジナルボーカル・1号車・コーイチの電撃脱退です。結成時からグループの圧倒的な歌唱力を牽引し、タカシと「ツインバックボーカル」を形成していたコーイチの離脱は、グループ存続の危機と言っても過言ではない衝撃をもたらしました。
脱退の背景にあったのは、音楽的志向の違いと自身の表現活動に対する強い渇望でした。グループがエンターテインメント性を極める中で、より純粋な音楽追求を望んだコーイチの決断を、残されたメンバーは苦悩の末に尊重することとなります。
ここから始まったのが、タカシによる「ボーカル1人体制」という壮絶な闘いでした。本来は2人で掛け合い、息を整えながら歌うはずの膨大な楽曲群を、タカシはたった1人で背負い込む道を選択します。激しいフォーメーションダンスが展開される中、喉を酷使しながらも弱音を吐かず、「超特急の歌の火を絶やさない」とステージに立ち続けた約4年半の日々は、今なおファンの胸に深く刻まれています。
【超特急募の舞台裏】新メンバー・シューヤ加入に至るオーディションの経緯
1人体制で限界まで挑み続けたタカシの心身の負担を減らし、グループがさらなる高みへ登るために下された決断が、2022年に開催された新メンバー募集オーディション「超特急募」でした。ダンサーのみならずボーカルの一般公募も行われたこの試みは、既存ファンにとっても大きな覚悟を伴う一手でした。
数多の実力者が集まる中、圧倒的なボーカルスキルと覚悟を示して審査員を唸らせたのがシューヤです。ボーカルグループでの活動経験を持ち、確かな歌唱力とステージ度胸を兼ね備えていた彼は、「タカシの隣に立つボーカル」としての資質を最初から見せつけていました。
オーディションの選考過程でシューヤは、「タカシくんの負担を半分背負うのではなく、2倍のエネルギーを放てる相棒になりたい」と語り、メンバーやスタッフの心を動かしました。2022年8月8日の「8号車の日」に新体制がお披露目された瞬間、超特急のツインボーカルは確信を持って再誕を遂げたのです。
【歌割り・歌唱力】プロも唸るタカシとシューヤの圧倒的シナジーと評判
新体制発足以降、音楽関係者やリスナーの間で急速に高まっているのがボーカル歌唱力の劇的な向上に対する評価です。ツインボーカルの復活により、楽曲ごとの「歌割り」にも目覚ましい変化が生じました。
過去の名曲たちに新たな命が吹き込まれただけでなく、新曲群では2人のレンジの広さを生かした複雑な主旋律の交差や、高難度のフェイク合戦が惜しみなく投入されています。タカシがストレートな感情表現でサビを突き抜けたかと思えば、シューヤが技巧的な裏声でニュアンスを添えるといった、緻密なボーカルワークが日常茶飯事となりました。
SNSや音楽レビューメディアでも「生歌のピッチの安定感が凄まじい」「アイドルやダンスボーカルグループの枠を完全に超えている」といった称賛が相次いでいます。互いにリスペクトを捧げ合い、切磋琢磨する姿勢が、歌唱クオリティを限界突破させている背景にあります。
【バックボーカルの誇り】ダンサーを引き立て自らも輝く唯一無二のスタイル
超特急のアイデンティティである「メインダンサー&バックボーカル」という構図は、フロントで踊るメンバーがセンターを務め、ボーカル陣は後方でマイクを握るという独特のシステムに基づいています。
この配置は決してボーカルが脇役であることを意味しません。むしろ「ボーカルの生み出す音圧とグルーヴが、ダンサーの躍動を極限まで引き出す」という強い相互信頼によって成立しています。ダンサーが全身で楽曲の世界観を体現できるのは、後ろにタカシとシューヤという絶対的な歌の支柱が存在するからです。
後方からグループ全体を見渡し、熱狂する客席のボルテージをコントロールする姿は、まさにオーケストラの指揮者。独自のポジションに誇りを持ち続ける姿勢こそが、超特急が唯一無二と呼ばれる最大の根拠です。
【超特急のボーカル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在の超特急ボーカルのメンバー名と号車を教えてください。
A1:現在のボーカルは、7号車のタカシ(松尾太陽)と、2022年8月に加入した11号車のシューヤ(志村秀哉)の2名です。2人がツインボーカルとしてグループの全楽曲の歌唱を担当しています。
Q2:元ボーカルのコーイチが脱退したのはいつですか?理由は?
A2:コーイチは2018年4月にグループを脱退しました。主な理由はグループの方向性と自身が目指す音楽的表現の相違によるもので、円満な話し合いの末、ソロアーティストとしての道を歩む決断が下されました。
Q3:タカシが1人で歌っていた時期のライブ音源や楽曲はどうなっていますか?
A3:2018年春から2022年夏までの約4年半はタカシが単独で全曲を歌いこなしていました。シューヤ加入後は、過去の代表曲も新録音・新歌割りとして再構築され、ライブでも洗練されたツイン体制で披露されています。
まとめ:荒波を乗り越え進化した超特急ボーカルの未来
コーイチの脱退、タカシが孤独に背負い続けた1人体制の苦闘、そしてシューヤという最高のピースを得て結実した現行体制。超特急のボーカルが辿ってきた航路は、決して平坦なものではありませんでした。
数々の試練を乗り越えたからこそ、タカシとシューヤが紡ぎ出すハーモニーには、表面的なテクニックを超えた深いドラマと熱量が宿っています。メインダンサー陣の躍動を背中から力強く後押しし、さらなる巨大ステージへと驀進する超特急。その先頭を切り拓く2本の歌声の進化から、今後も一瞬たりとも目が離せません。